こんにちは、mito(@mito_works)です。
意図を持ったデザインをするためには、情報設計の知識が必要だなと思い本書を読んでみました。
「情報設計」という言葉を使わず、とても平易な言葉でわかりやすく書かれた本です。
「今日からはじめる情報設計」はどんな本だったか?
情報設計と書かれていますが、もう少し大きな概念で説明されています。
例えば情報設計とは「混乱を解きほぐして整頓する(センスメイキング)」「物事の各部品をわかりやすく制する方法」と定義されています。
「情報設計」というのは、ある一連のコンセプトのことです。
それは、誤った情報や偽りの情報、十分でない情報や多過ぎる情報によって引き起こされる混乱に対し、あらゆう人がその混乱を解きほぐして整頓することができるよう、手助けとなるものです。
本書に書かれている手法や考え方を実践することで情報設計の専門が以外の人も活用できる内容となっています。
「今日からはじめる情報設計」からの考察
情報設計はなぜ必要か?
課題解決のために必要
「情報」と「人」が組み合わさることで混乱がひきおこされます。
例えばの事例で以下のようなものがあげられています。
- チームや組織の構造
- 共同作業への取り組み方
- 製品やサービスの説明・販売・配送方法
- お互いのコミュニケーションの取り方
メッセージを正確に伝えるために必要
正確に伝わるメッセージには、きちんと設計された「構造」があります。
情報設計の必要性の根幹にあるものは「混乱」
混乱の原因は4つあると書かれています。
- 情報が多過ぎる
- 情報が不足している
- 情報が適切でない
- 上記の組み合わせ
これを解消するために情報設計が必要です。
情報設計の具体例
情報は人が出会う物事の配置や順序から「その人が解釈するすベて」
情報の中の「データ」は何かについての事実であり観察結果。
「コンテンツ」は言葉や映像それらを配置したり順序立てたりしているものすべてです。
「10人中8人の医者がおすすめしません」
「医者がおすすめしています」
このどちらも間違っていませんが、文章に含まれる意図が異なります。
(ここでは意図は私たちが何かあるものにもたせたい効果のこと。として使われています。)
情報設計を考えるステップ
- 「なぜ」?という疑問をもつ
- 「何を」作るのか?「何を」必要としているのか問う
- 「どうやって?」という手法の選択肢を検討する
情報設計のポイント
そのもの自体がもつ性質ともの同士の関係性を明確にする
特にもの同士の関係しについては、並列なのか垂直なのか、どのような構造をしていてどこに位置しているものなのかを意識する必要があります。
「今日からはじめる情報設計」からの学びベスト3
ゴールが世界の覗き窓
ゴール自体にあなたができることや次に起こることを変化させる力がある
ゴール自体とゴールまでの距離、それを測る測定方法が重要だと書いてありました。
ゴールが大きいのか小さいのか、今日なのか今年なのかに関係なく、ゴールがあると時間やリソースの使い方が変わってきます。
あなたのゴールの設定方法および測定方法が、良い一日なのか悪い一日なのか、価値ある協力者なのかライバルなのか、有意義な時間なのか無駄な時間なのかという判断に影響を与えます。
よく見えること(looking good)と使いやすいこと(being good)
よく見えることと使いやすいことに等しく注意を払うべき。
その二面性のどちらかが不足した場合に全体評価が下がるので、両方のバランスを意識することを肝に銘じたいです。
誰?が重要
意図も設計も誰に伝えるのか?誰にわかってほしいのか?によって変わる
- 合意を得るためにキーパーソンは誰か?
- 話をするのにもっとも重要なのは誰か?
- 彼らを身構えさせるのはどんな言葉か?
- 彼らをリラックスさせるのはどんな言葉か?
「誰」に対してどんな「言葉」を使うか?が大切です。
まとめ
結局情報設計はなぜ必要か?をもう一度問う
混沌や混乱から余計なものを取り除くために必要
最後の章での例え話「フィルターになろう。コーヒーかすではなく」にわかりやすく書かれています。
コーヒーを淹れるとき、フィルターの役割はコーヒーにコーヒー豆を残さないことです。
単にアイデアを持ち込むだけの人にならないでください。
その代わり、他の人たちのアイデアを濾して、それが飲めるようにする人になってください。