こんにちは、mito(@mito_works)です。
オススメ本を淡々と紹介していく「mito lab 図書館」。
今回は、アドラー心理学を分かりやすくまとめた本「嫌われる勇気」です。
- 人間関係に悩みを抱えている人
- 自分を変えたいと思っている人
- 自己肯定感が低くて自分を好きになれない人
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Contents
結論とテーマ
主体的に幸福に生きるためには何が必要か?の答えが書かれている本です。
アドラー心理学は自分が変わるための心理学。
例えば、自分は「変われない」のではなく、「変わらない」という意思決定をしていると考える。変わるためには、過去の経験は「変われない言い訳」として使われているという事実に気づくべきだと説いています。
ただ、全てを変えられるわけではなく、人生には変えられるものと変えられないものがあります。それらを見極める、切り捨てる勇気、変えられるものについては「どう変えていこう?」と考える。とても前向きな心理学です。
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7つのポイント
問題は世界がどうあるかではなく、あなたがどうあるかだ!
アドラー心理学は他者を変えるための心理学ではなく自分が変わるための心理学です。
自分自身は客観的だと思っていても、自分というバイアスを通して世の中を見ており、余程意識しない限りは主観的に生きています。
「変われない」のではなく「変わらない」という意思決定をし、過去は「変わらない」理由として使われます。
本書では「外に出ない」という目的がありその目的を達成する手段としての「不安や恐怖」があるということが書いてあります。
過去は「原因」ではなく今の「目的」のために使われる。
健全な劣等感とは何か?
健全な劣等感とは、他社との比較の中に生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるもの
今の自分よりも前に進もうとすることにこそ、価値がある。人生は他者との競争ではない。
主観的な生き物である故、私たちを苦しめるのは「客観的な事実」ではなく「主観的な解釈」。
人間は主観的な生き物ゆえ、相手と自分の解釈の違いを意識することが大事です。
所属感についての考え方
所属感とは生まれながらに与えられるものではなく、自らの手で獲得していくものです。
自己受容 与えられた物をどう使うか
他者信頼 相手を競争相手ではなく仲間と捉える
他者貢献 わたしの価値を実感するためにこそ、なされるもの
自分の人生を生きるということ
われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」のです
「自分が自分のために自分の人生を生きていないのであれば、いったい誰が自分のために生きてくれるだろうか」
他の人も同じくわたしの期待を満たすために生きているわけではない、自分の思い通りに動いてくれないのは当たり前と考えると余分な怒りやイライラは消える。
他者への貢献も自分の人生を生きるということと調和できるということが書かれています。
「わたし」を捨てて誰かに尽くすことではなく、むしろ「わたし」の価値を実感するためにこそ、なされるもの
課題の分離
誰の課題か?を考える。
トラブルに見舞われたときに「これは誰の課題か?」を考えて自分の課題ではないと判断した場合は、関与しなくて良い、そういう勇気も必要。
「嫌われたくない」と願うのはわたしの課題かもしれませんが、「私のことを嫌うかどうか」は他社の課題です。私をよく思わない人がいたとしても、そこに介入することはできません。
ここに存在しているだけで、価値がある
行為のレベルでしか自分や人の価値を認めることができないと苦しくなります。
他者のことを「行為」のレベルではなく「存在」のレベルで見ていきましょう
- 自分に都合の良い理想像からの減点ではなくゼロ地点から人を見る
- 縦ではなく横の関係を作る事
- 意識の上で対等となり、主張すべきことは堂々と主張する
人生は線ではなく点
「いま」という刹那の連続です。われわれは「いま、ここ」にしか生きることができない。
「いま、ここ」にスポットライトを当てるというのは、今できることを真剣かつ丁寧にやっていくということです。
人生を物語として線として見ていたので、眼から鱗でした。
今日からできる3つのTODO
- 相手のために何ができるか考え、貢献を意識して行動する
- 「自分にできること」「できないこと」を見さだめてできないことや他人の課題については口出しをしない。
- 自分は主観的な生き物であるることを認識し、相手と自分の「解釈の違い」を理解しようとする
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まとめ
人生の調和。
家庭での仕事、子育て、地域社会への貢献、趣味、あらゆることが仕事であって、会社などほんの一部にすぎない。
会社の仕事だけしか考えないのは人生の調和を欠いた生き方、と書かれてあり、自分の人生を省みて紐解いていきたい言葉だなと思いました。